ふんばれ日本!(10)

「J-one」姉妹誌「ナマステ・ボリウッド」コラム(2011.5.24)より転載。

茨城県鉾田市の海岸は、津波の影響が見られず。

5月中旬に福島・栃木・茨城を1500kmほどまわった印象から、東日本大震災の傷跡、そしてメルトダウンしていた福島第一原発の影響をレポートします。

ナマステ・ボリウッド主宰 すぎたカズト

津波は来なかった?!
東日本震災は青森から千葉まで600kmに及ぶ断層がズレたと言われた。果たして、北関東の被害はどうだったのか。大いに氣になり、栃木県から茨城県へと向かった。農家の瓦屋根やブロック塀の損傷は栃木県内でも見られたが、茨城県へと入るとかなり目立ち、鉾田市内ともなると市街のあちこちにとりあえずブルーシートで覆った応急処置が見られた。

北関東は半年ぶりで、前回走った霞ヶ浦の橋が落ちていた。
畑を呑み込む津波の空撮映像を見て、海岸沿いを走る国道51号線に面した知人の家は完全に被災したと思ったが、幸い高台にあったため無事であった。
鉾田市の海辺へと行ってみると、驚いたことに海の家や砂浜から数十メートル程度入ったあたりにある別荘なども無傷。津波が直撃した様子がなかった。
北茨城市や千葉県でも相当な津波の被害が出ているため、東日本の太平洋側海岸線すべてに津波が押し寄せたかのような印象を受けていたが、そうではなかったようだ。

津波は海底を震源とする地震が起きると必ず発生する訳ではなく、プレートの動きによる。そして、津波の高さなどは海底が遠浅かどうか等の影響を受ける。鹿島灘のこのあたりは、津波が発生しにくい海底だったのだろう。
後日、米カリフォルニア工科大の研究によると今回の震災では茨城沖はひずみが残っており、今後、震源地となる可能性がある、ということを知った。
http://www.asahi.com/science/update/0520/TKY201105190678.html

津波の被害は凄まじいものがあるが、恐ろしいのはその破壊力だけでなく、間一髪で助かったエリアとそうでないエリアがきっぱり分かれることだ。運命と軽々しく言えない、あまりにも大きな力を感じてしまう。

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