いつもお世話になっている言叢社さんから頂いた「赤ちゃんの生命(いのち)のきまり」(言叢社/1900円+税)。2007年に改訂版の二刷が出ていたこの本、最近、急に売れ出して、この1ヶ月で300冊を超える注文が入ったという。
著者は、元東京大学医学部口腔(こうくう)外科教室講師、日本免疫病治療研究会会長の西原克成氏。
口腔外科の専門家がなぜ<子育て>の本を?と思いつつ読み進むと、なんと「新生児・乳児の咽喉(いんこう)は呼吸と食べることを同時にできる」のだという。つまり、赤ん坊が<息継ぎ>なく母乳を飲み続けられる理由は、乳児期までは進化の過程にあって構造的にオトナとは違うからなのだった。
「乳児はヒト以前の脊椎動物段階の感覚と運動の機能をひとつひとつ踏まえながら、進化の段階をあゆんでいる」のだから、子育ても、この「生命のきまり」に則って行うのが自然、というのが西原氏の考え。
昨今多いアトピーや骨格的な歪み、免疫力低下等も、この「生命のきまり」を飛び越えて、母乳でなく人工乳、必要以上に早い離乳、不潔という事でハイハイをさせない、みっともないという理由でオシャブリをさせない、言わば育児する側の効率主義が原因とする。さらには「母子手帳」にあったような、他の赤ん坊と比べる事での強迫観念の植え付けが日本人に同調主義(全体主義)を育んだとも思え、背筋が寒くなりさえする。
本書は3.11以前の2000年に書かれたものであるが、「赤ちゃんの腸は大人とはまったくちが」い、「口から入ってきたものは何でも吸啜(きゅうてつ)してしまう」という事が解ると、放射能の影響も大人に比べて子供や乳幼児の感受性が高いのは、細胞分裂が盛んである事や単に大人に比べて身体が小さいというだけでなく、放射性核種を取り込み易い=内部被曝をし易い構造であると思い至る。
と言う訳で本誌「J-one」でも西原氏を訪ねて震災以降の放射能公害時代に即した子育てについてたっぷりと訊いてみたいと思った次第である。
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