6号記事紹介:福島と生きる。(福島市・門間貞子さん)

J6-131209私たちは被害者ですか?
本当の被害者は子供たちです!

「こどものいえ そらまめ」を福島市でも空間線量の低い荒井地区(年間1mSvに相当する0.23μSv/h以下)に移したのは、2012年の4月です。閉園した園舎を借りて、現在、園児2名が通っています。これでやって行けるのか?という経営的問題はありますが、やってゆくしかないんですよね。子供たちと散歩していると、どこから聞いたのか通りかかった人から「大変だねえ。でも東電から補償もらってるんだろう?」と言われます。そういう問題では、ないんですけどね。
荒井に移る前は、ここから車で20分程離れた渡利というところでやっていました。県庁にも近くて、教員や公務員が多い閑静な住宅街で、とても住みやすいところでした。協力してくれる人たちとシュタイナー教育を実践する乳幼児の保育施設として「そらまめ」を立ち上げたのが、1996(平成8)年です。
シュタイナー教育は、命の尊厳を第一に体の発達に合わせて子供の智と心を伸ばす教育学です。五感を大切にし、そのままの存在でいいんだよ、と、教師との信頼を元に子供たちを育ませるのです。借家一棟から始めて、二棟になって、2009年には念願の木造ホールを800万円かけて建てました。子供を「そらまめ」に通わせたい、と近くに引っ越して来る家庭もありました。
ところが、2011年3月11日に東日本大震災が起きて、次の日には福島第一原発1号機が水素爆発を起こして、原発から北西61km離れた渡利にも放射性物質が降り注いだのです。でも当時、福島市内がどれほど汚染されたのか、その危険性は知らされずガソリンも手に入りにくい状況でしたらから、私は毎日歩いて移動していました。そうとう被曝したんだと思います。
渡利が汚染度の高いホットスポットと知られるようになるのはずっと後で、住民が空間線量を計ったところ5μSv/h以上の場所がそこかしこにあって、小学校の側溝では100μSv/hを超え、神戸大学大学院の山内知也教授(放射線計測学)が測定した中では庭先で30μSv/h以上の住宅があり、「そらまめ」でも最も高い数値は90μSv/hありました(原発事故以前の福島市は0.04μSv/h)。法律によって未成年者が立ち入る事が出来ないとされる0.6μSv/hを遙かに超えていましたが、それでも福島市は「除染」をすれば下がるからと(経済的ダメージや対外的なイメージを氣にして)、渡利を特定避難勧奨地点に指定しなかったんです。
(続きは、「J-one」6号をご覧ください)

門間貞子(もんま・さだこ)
茨城県日立市出身。東海原発から30kmの場所で育つ。茨城県立保育専門学院卒業。認可、認可外、公立等、幾つかの保育園に勤めた後、1996年に福島市渡利地区にてシュタイナー教育実践保育園「こどものいえ そらまめ」を開園。現在、福島市荒井にて2名の保育で運営。NPO法人「そらまめ」も立ち上げ、活動中。

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