8号記事紹介:卒業座談会「相馬高校放送局から未来へ」

J8-140624

演劇作品『今 伝えたいこと(仮)』 ある放課後、教室に残っていた麻希、望美、桜。ふとした事から互いに語る事のなかった震災が話題に。そして、望美の自殺により、心の奥に封印されていた原発事故への不安が麻希の口から堰を切って溢れ出すー。2012年3月の初演が衝撃を与え、福島中央テレビ制作のドキュメンタリー「『今、伝えたいこと(仮)』福島・女子高生の叫び」が全国放映された。

卒業座談会「相馬高校放送局から未来へ」

中学卒業当日に震災を体験した女子高生が自分達で原発事故への不安をストレートにまとめた演劇作品「今 伝えたいこと(仮)」で全国的に注目された相馬高校放送局。県外公演は5回、県内公演は2回、作品上映会は北海道から沖縄まで50回以上に及び、昨年はドキュメント作品がNHK杯全国優勝、高校生として初めてJCJ(日本ジャーナリスト会議)より特別賞が贈られた。

ずっと伝えて行ってね、と言われて
ーー昨年(2013年)3月の『今 伝えたいこと(仮)』東京公演をもって「部活動引退」という事になっていましたが、実際は各自、いろいろ活動をしていたようですね?

音響担当:去年の夏からなんですけど、福島民報主催の「うつくしま復興大使」に選ばれて、南相馬市の代表として8月に北関東三県の県庁と県警本部などをまわったり、今年の1月には東京消防庁へこれまでの支援の感謝を伝えたりして、来週(3月18日)は南相馬市役所に行って今までの活動報告をして来ます。(自分が)避難していたせいもあって、ボランティアの方とか警察の方とか本当にいろんな方から支援をしてもらったという思いがあって、毎回毎回『今(仮)』上演後のアフタートークでは、「ありがとうございました」と伝えたかったんです。

(中略)

卒業前に震災を別の角度から見直す
脚本・演出担当:NHKの『東北発未来塾』という番組で、是枝裕和監督が講師になって「映像のチカラ」というコーナーで(作品を)作る事になり、震災から3年経った今の氣持ちを込めて、15分のドラマ『これから。』を制作しました。

(中略)

ーー「311映画祭」での反応はどうでしたか?

麻希役:それが…イマイチ解らなくて。大学生から出た質問が高校生に対する質問というより福島全体の問題についてがほとんどで…。「作品から被災者としてでなくて人間として何かを見い出せた氣がする」というコメントを頂いた時は、私自身が凄くそれを感じていたので、被災したんだという氣持ちの押し付け合いじゃ伝わらないんだと思いました。インタビューした私の友人は「被災した可哀想な子」ではなくて、大事な友人なので、ひとりの人間として見て欲しいという氣持ちがあるので、そう感じながら観てくれる人が少しでもいたらと思った反面、ああいう重いテーマの作品を観ても終わった後に「一緒に元氣にしてゆきましょう!」とか簡単に言われると…。

(中略)

自分の中で整理出来ない時間があった
ドキュメンタリー撮影・編集担当:私は東京での最終公演には行かれなかったので、その区切りというのが私の中にはないんですけど。4月に「麻希」と一緒に九州(水俣、長崎、熊本)へ上映会をしに行って、その時の事も入れて作った『相馬高校から未来へ』という作品の中心というか、物凄い大きな材料になる考え方との出会いが水俣と長崎だったのがひとつ。5月に神戸へ学校の行事を途中で抜けて行って担任の先生に怒られたんですけど、東大に合格したひとつ上の先輩が共通の友達という形で灘高校の文化祭に参加して来て、1年生の時に作ったラジオ・ドキュメント『緊急時避難準備不要区域より』を持って行きました。

(中略)

ドキュメンタリー撮影・編集担当:全国優勝とかJCJ賞は形とか響きは、とても凄い事だったんですけど。今は水俣、長崎の衝撃をワンクッション置いてみつめられるから、あの時はいろいろ情報が入り過ぎて大変だったんだろうな、と思うんですけど、その時は自分自身の問題もあって…。

麻希役:長崎に入った初日に「しんどいね」って話をしたんだよね。やっぱり被爆した人の話とか物を見たり、結構詰め込まれて自分の中で整理出来なくて、そういう状況で夜も大人に囲まれたりして、上映会でも自分達の事を考えて、長崎や水俣の事で考えなければならない事を突きつけられたり。それを上手く消化出来なくて、消化する時間もなかなか作ってもらえなくて。

(中略)

これからも自分の考えを発信
脚本・演出担当:私は山形で映像科に進みます。最終的には実写とかドラマとか映画とか。脚本を高校生活の中で書いていて、その中に思いを込めるというのが好きだし、その中に微力でも世の中を変えられる思想やそういう経験を共感出来るという脚本をまとめたので、それを活かして、まだ漠然としか考えていないんですけど、人間と人間の心理や関係上で出来る問題をテーマにした作品を作れたらいいのかななんて。

(座談会の記事全文は「J-one」8号8号をお読み下さい。なお、彼女たちが制作した映像作品は、引き続き「今 伝えたいこと(仮)」と共に全国で巡回上映されます。お近くの会場で上映される際には、ぜひご覧下さい)

相馬高校放送局関連バックナンバー
3.11号 「今 伝えたいこと(仮)」仙台公演版シナリオ+アフタートーク
4号 「今 伝えたいこと(仮)」石川公演レポート+「Girls Life in Soma」紹介
5号 「今 伝えたいこと(仮)」最終公演アフタートーク
6号 「相馬高校から未来へ」JCJ賞・NHK杯W受賞報告
7号 活動報告〜同世代に思いを届ける上映を

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