2号記事紹介:J-one Talk〜縄文からのまなざし

和光大学の裏山で焚き火を囲んでトークする関根秀樹氏(右)と、本誌主宰すぎたカズト(左)。

現代日本のライフ・スタイルを問い直す「J-one Talk」。
第2回は、縄文を研究し、古代の生活技術を実践している和光大学非常勤講師の関根秀樹氏と本誌主宰すぎたカズトが「生きる技術を学び直す時」について熱くトークしています。

 

火は生活で使うものだから
30秒で起こせないと意味がない。

すぎた◆私も自己流でティピーを立ててキャンプしたりしていたので、関根さんというと火起こしの技でエース的な存在でした。たしか三重の縄文おじさんもご存知だとか?
関根■山崎三四造さんですね。彼は土地の名家なんですが、自力で竪穴式住居を造って暮らしていました。あの人ほど長期間竪穴式住居に住んで生活実験した人はいません。
すぎた◆縄文に傾倒したのは、どういう経緯なんですか?
関根■出身が福島県の平田村と石川町というところなんですよ。山と川と田んぼに囲まれて育って、山歩きやキャンプも好きでした。民俗学の隠れた宝庫で、自分は不器用でできなくても、自然暮らしの知恵やワザは見聞きしていました。21の時、東京都町田市にある和光大学の文学科に入学したんですが、別な学科で岩城正夫先生が「原始技術史」の授業で火起こしとか石器作りなんかをやっていたんです。あんまり面白いんで研究室に入り浸って、いつの間にかテレビや雑誌でアフリカやパプアニューギニアの火起こし名人たちと競争させられ、火起こし世界チャンピオンということになってしまった。ちょうどそのころ、有名な学者が縄文遺跡から出土したエゴマを「人間の食べるものではないが」と書いたのを読んで、「じゃあエゴマを喜んで食べてる俺たち東北人は人間じゃないのか!」と。岩城先生のもとで実践的に学んだ古代技術と、文献やフィールドワークをもとにした古代文学、アイヌ文化、沖縄文化、民俗学、文化人類学などの研究成果を総合すれば、少なくとも東北の縄文文化の実相が見えてくるんじゃないか、と。それからですね。3年生の時に、伊勢神宮の火起こし儀式で使うマイギリという発火具は古代以来のものじゃなく、江戸後期に創られたニセモノだと文献学的に証明する論文を書きました。岩城先生は、30分以上もかかる火起こしは儀式化形骸化した技術で、実用ではないと言います。ところが当時の考古学者や歴史学者は、伊勢神宮の火起こしを参考に「火は簡単には起こせなかった」なんて書いている。僕らのやり方だと摩擦で火種ができるまで速ければ3~10秒くらい。炎になるまで20~30秒ぐらいですよ。道具も腕もニセモノだから30分もかかるわけです。

以下、本誌2号をご覧下さい。

(プロフィール)
関根秀樹 (Sekine Hideki)
1960年生まれ、福島県出身。和光大学非常勤講師。学生時代からアウトドア・ライター/フリー・ディレクターとして『BE-PAL』、『サライ』等で活躍。1988年8月8日に八ヶ岳で開催された伝説の脱原発イベント「いのちのまつり」(通称ハチハチ)の呼びかけ人のひとりでもある。著書『民族楽器をつくる』(創和出版)、『縄文人になる!ー縄文式生活技術教本』(山と渓谷社)、共著『焚き火大全』(創森社)他。

お知らせ
関根秀樹氏による「J-one」体験ワークショップ原始力で火を起こそう!を2012年2月4日(土)、和光大学で行います(「J-one」第2号+材料費・食費:2500円)。詳細は、告知致します。ご興味湧く方は、ぜひ予定を空けておいてください。

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