3号記事紹介:「音楽から世界へ祈りを」寺尾紗穂インタビュー

音楽から世界へ祈りを file.3/寺尾紗穂さん

アジアの汗が染み込んだ
近現代を、山谷を、
原発労働者を、
忘れずに歌い続ける
シンガーソングライター。

寺尾紗穂(てらお・さほ)
1981年11月7日生まれ、酉年。東京都出身。大学時代に結成したバンド「Thousands Birdies’ Legs」でVo、作詞作曲を担当。2007年、ソロとしてアルバム『御身』でメジャー・デビュー。映画『転校生 さよならあなた』の主題歌やCMソングにも起用される。著書に『評伝川島芳子 男装のエトランゼ』(文春新書)、『愛し、日々』(天然文庫)、現在、雑誌『真夜中』(リトルモア)に「南洋と私」を連載中。

ーー作品に社会的なテーマを取り上げるようになったのは?
寺尾:やはり、(山谷労働者の)サカモトさんとの出会いが大きいですね。あとは如実に反映されている訳ではありませんが、都立大の4年の時に石原都知事の大学改革があって、文学系の学部がかなり縮小されるという事だったんですよ。私の指導教官だった先生が人文学部長だったのですけれど、都とやりあったりしていてざわざわしていた時期でした。そんな中から生まれた曲というのがあります。もともと学生が学部長選挙に参加出来るとか、そういう学生運動の名残が残っている大学だったのですけれど。学生自治会が元気があったり。大学改革があったので学生達が当事者にならざるを得なくて、留学に行きたいけれど帰って来た時にどうなっているかとか。私自身も中国に長期留学へ行こうと思っていたのですけど、その問題があって行きませんでした。都議会へ傍聴に行ったりとか、駅前でビラを撒いたり、経験としては貴重だったかもしれないですね。サラリーマンのおじさんに「文学なんかなくていい」って言われましたよ。

ーー社会的なテーマがより進んで脱原発まで行くのですね?
寺尾:「私は知らない」は、実は2010年7月くらいにタワー・レコードのインストア・ライブで初めて歌った曲なんです。だから(震災以降の)脱原発の歌という意識はなかった。樋口健二さんの原発労働者の本を読んでショックを受けて、歌詞に反映されたという事だけでなくて、広く自分の無力さを歌った歌なので、まさか3.11みたいな事が起こるとは思っていなくて。2010年に樋口さんの本を読んでとにかく人に伝えたかった、原発の仕事が非人道的なんだとライブのMCでしょっちゅう言っていたんです。みんなここまで知らずに来た事、踏みつけて来た事があるっていう根本的な事から変えなくちゃいけない、と。だから3.11が起きてデモの話があった時もぜひという感じだったんですけど。それもサカモトさんに出会っていなければ、樋口さんの本も読んでいなかっただろうし。全部つながっているんだと思います。

ーー新作『青い夜のさよなら』はどのようなアルバムになるのですか?
寺尾:今までは生楽器中心、ピアノのみだったので、今回は1曲ごとにアレンジを電子音で作れる人に絞って任せてみています。音源のやり取りをデータでやっていて、6月くらいにリリースする予定です。前作の『残照』が生楽器プラス弾き語りで、自分でやりたい事を存分にやって、ひとつの到達点というか、こういう形で作る事に満足したので、ちょっと他の事をやってみたい、いろんな分野で手応えを感じたいと思って。新しいアルバムで3.11以降らしい作詞は「私は知らない」くらいですが、この曲はラッパーのダースレイダーに参加してもらって、私の詞に対して自分で歌詞を作ってもらってバックにラップを入れてもらっています。

以下、「J-one」3号をご覧下さい。取扱い先

樋口健二 報道写真家。長野県出身。主な写真集に『闇に消される原発被曝者』『売れない写真家になるには 四日市 毒ガス島 原発』(八月書館)『これが原発だ カメラがとらえた被曝者』(岩波ジュニア新書)『原発崩壊』(合同出版)。

寺尾紗穂青い夜のさよならMDCL-1525
2012.06.06発売 /3,000 (税込3,150)円
素人の乱の新宿アルタ前のデモで歌われた「私は知らない」、ホームレスをはねた交通事故の顛末を歌うダースレイダーのラップに曲をつけた「ハネタはねた」、ブラックユーモアで知られる現代詩人、平田俊子の詩に曲をつけた「富士山」など10曲。

*お知らせ*
第1回 言叢社/「J-one」 福島取材報告会~福島をみつめて~
「今 伝えたいこと(仮)~ 相馬高校放送局」DVD上映
日時:2012年6月16日(土)午後6時45分 開場/午後7時~9時
会場:東方学会本館 2階会議室(東京都千代田区西神田2-4-1)
・最寄り駅は「神保町」、A2出口より水道橋方面へ200mほど。西神田交差点の近くになります。
会費:1000円
「J-one」3号代500円(内、福島での子ども週末保養プログラムへ100円)・会場費・お茶代・この夏の金沢/京都公演を控える相馬高校放送局へ活動費カンパ100円を含みます。合計200円が福島への支援金となります。
主催:スタジオ・サードアイ「J-one」
協力:言叢社
*席に限りがあります。なるべく事前にお申し込みください。
お問い合わせ・お申し込みは、メールフォームよりお願い致します。

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