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ブックレビュー『日本的ナルシシズムの罪』(堀 有伸/新潮新書)

j11-161005 南相馬市鹿島区にて「ほりメンタルクリニック」を開業している堀 有伸医師と知り合い、先日、「日本的」なるものについてじっくり話す機会があったので、6月に出版された『日本的ナルシシズムの罪』(新潮新書)を手に入れた。

ナルシシズムの訳語は「自己愛」で、一般的な認識ではと言えば、自分の美的な面に自己陶酔している人物が「ナルシスト」とされ、しばしば薔薇の花を咥えてポーズを取っているようなイメージで捉えられている。
本書によれば<ナルシシズムの病は、現実よりも「自分にとって自分がどう感じられるか」、「自分が他人からどう見られるか」というイメージを重要視>し、<自分の理想から離れてしまった自分、という現実の姿を受け入れることが困難になる。すると現実を犠牲にしてでも、自分の理想的イメージを優先するようになる>とされる。
この<現実の姿を受け入れることが困難になると現実を犠牲にしてでも、理想的イメージを優先>における<理想的>の部分が、単なる自己でなく「場(所属先の組織や環境)」に「想像上の一体感」を求めてゆくのが「日本的ナルシシズム」だと、堀医師は定義している。

堀医師と「日本的」なるものについて語り合った後、均一化されたものに染まりたがる現代日本人の風潮に対してーー数年前、「ショッカーの戦闘員になろう!」というイベントが人氣と聞いて驚いたがーー「自分らしく生きる」という事で「薄めのナルシシズム」がもっと評価されてもよいのではないか、と本書が手に入るまで考えていたが、幼児期の自己形成において誰もが通過儀礼的に経験する段階にナルシシズムがあると知った。

ナルシシズムにもよい面がある一方、「日本的ナルシシズム」となると、かなり厄介になる。
なぜなら、個人的なナルシシズムに留まらず、集団化し、<集団全体の不安や緊張が高まり、耐えられなくなり><上位の者が不条理な攻撃性を発揮し、それを下位の者が甘んじて受け止めることが集団の一体感と統制を強化し、組織の競争力向上>へと繋がる。
現在、深刻化(一般化?)しているブラック企業のみならず、リアリズムによる戦況分析を無視し都合のよい解釈で多くの国民を死に追いやった大日本帝国の戦時体制がまさにその典型例だろう。

これらの精神構造はーー乱暴にまとめるとーー絶対的な神との契約が縦軸となり、逆に批判精神と「自我」の確立がなされ民主主義が根付いた一神教社会の西洋に対し、精霊的森羅万象を身近な神とし、集団作業による稲作を中心に永く営んできた横軸の日本社会では批判精神が乏しく、<全体と対立して区別される「自我」は成立していない。自らを集団に没入させ、そこから「自らの分」を事後的に切り分けてくるものが日本人にとっての「自分」>であり、オモテとウラを使い分けるムラの論理を無批判で受け入れる風潮が「日本的ナルシシズム」を培養しているのだ。

なるほど日本の軍人たちが「自分」という呼び方を好み、民主主義が根付かず、ネトウヨや歴史修正主義がはびこるのも頷ける。
そして、歴史的に日本が抱える「大甘な構造」の究極的事象が東京電力福島第一原発事故への経緯と現在進行形の事故対応であり、また同時に憲法9条を平和の盾として無批判に信奉する事へも警鐘を鳴らしており興味深い。
人口減少に向かう中、戦前回帰が指摘される現代日本だからこそ、「自我」の確立した社会へと向かう必要を実感する事だろう。

「ナルシシズム」を助長するものとしてfacebookなどSNSが挙げられるが、ぜひ本書の続編として「FB的ナルシシズムの罪」についての考察もお聞きしたいものだ。
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「J-one」バックナンバー、南相馬市・小高駅前アンテナショップ「希来(きら)」にてお取り扱い中!

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アンテナショップ「希来(きら)」

東京電力福島第一事故により警戒区域に指定され、間もなく避難指示解除へと向かう南相馬市小高区・JR小高駅前にあるアンテナ・ショップ「希来(きら)」さんにて、「J-one」バックナンバーを取り扱いして頂ける事となりました。

住民のみなさんの手作り品や福島関連グッズ・書籍・CDなども販売しています。

小高を訪れる際には、無料休憩処「おだかぷらっとほーむ」(平日10〜15時)にもぜひお立ち寄りください。

アンテナ・ショップ「希来(きら)」
運営:双葉屋商店
TEL:0244-26-4665(小高ワーカーズと兼用)
営業日:毎週 木・金・土・日
営業時間:10:00~15:00

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2/27「巡回展「波のした、土のうえ」in福島」特別上映会〜相馬高校放送局作品群の上映〜

東日本大震災の津波被災地を訪れた東京の学生たちが描いた作品巡回展「波のした、土のうえin福島」開催に伴い、特別上映会として2月27日(土)13時〜、相馬高校放送局作品群の上映会と、同放送局を支援して来た赤坂憲雄氏、フォーラム福島阿部泰宏支配人、前放送局顧問渡部義弘教諭(相馬クロニクル主宰)を交えてアフタートークも行われる。

2012年の演劇作品今 伝えたいこと(仮)」上演以降、同放送局の作品は、高校生として初めての日本ジャーナリスト会議特別賞を受賞するなど、全国を震撼させ高い評価を得るも、原発事故問題に対して保守的な福島県内では封印されがちな傾向にあったが、本年度より同放送局の上映活動を行う相馬クロニクルによる福島県内での地道な上映から県内教育関係者にもその衝撃が伝わりつつある。

東北学を提唱し、東日本大震災の東北に深くコミットし、ふくしま会議を立ち上げた赤坂憲雄氏と、映画文化を軸に福島の民度底上げに長らく貢献し、震災以後も文化人・活動者のハブとして機能してきた映画館・フォーラム福島の阿部泰宏支配人(「J-one」1号登場)、前顧問渡部教諭によるアフタートークは、貴重な機会となろう。ご都合よろしい方は、ぜひどうぞ。

小森はるか+瀬尾夏美
巡回展「波のした、土のうえ」in福島
会期:2016年2月20日(土)- 3月6日(日)
時間:10:00 – 18:00(金土日20:00まで)
入場料:無料
会場:ギャラリーオフグリッド
住所:福島市荒町4-7 県庁南再エネビル2F

■特別上映会 〜相馬高校放送局作品群の上映〜
2016年2月27日(土)13:00-17:00
アフタートーク:15:00-16:30
会場:旧御倉邸(福島県福島市御倉町1番78号 御倉町地区公園内)
登壇者:阿部泰宏氏(フォーラム福島総支配人)、渡部義弘氏(前相馬高校放送局顧問)、赤坂憲雄氏、小森はるか氏+瀬尾夏美氏

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「広島ジャーナリスト」第21号に「J-one」をご紹介頂きました。

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日本ジャーナリスト会議広島支部発行「広島ジャーナリスト」21号より。

日本ジャーナリスト会議広島支部発行の「広島ジャーナリスト」第21号(2015年6月)にて、本誌でも詩作をご提供頂いている南相馬市の詩人・若松丈太郎さんが「J-one」の紹介記事を執筆してくださいました。
最新の10号だけでなく、バックナンバーからも本誌の特集記事や、高校生として初めて日本ジャーナリスト会議賞 特別賞を受賞した相馬高校放送局(現在は「相馬クロニクル」として上映活動中)の活動についても触れられていて、若松さん直々に紹介記事を書いて頂けるとは身に余る光栄であります。

「広島ジャーナリスト」第21号は、<特集・「沖縄」が問う「戦後70年」>と題して、読み応えある特集記事が満載。琉球新報・松元 剛記者による「新基地阻止 みなぎる決意」、翁長雄志沖縄県知事が菅官房長官と会談した発言全文を琉球新報より転載、また、ドキュメンタリー映画『標的の村』を監督し、新作『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』が都内先行上映中の三上智恵監督広島講演を取材した「戦争の息の根 止めよう」等々。
その他、小出裕章氏講演「最大の犯罪者は政府」、武藤類子氏講演「福島原発事故なぜ告訴が必要か」、湯浅一郎氏講演「川内原発で大事故が起きたら」の取材記事、真崎 哲氏の書評「「イスラム」の世界観と向き合う」など興味深い。

「広島ジャーナリスト」は定価500円(本体463円)。広島県内の主な書店ーー紀伊國屋書店広島店(中区基町)、フタバ図書各店、MATUZEN&ジュンク堂、啓文社廿日市にて販売中。定期購読(年間4号分、送料込み2500円)、バックナンバーなど、詳細は日本ジャーナリスト会議広島支部ホームページをご覧下さい。
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7/20 勉強会「根底からこの社会の仕組みを変える新しい構想vol.2」@金沢

中学生の時に阪神淡路大震災を体験し、金沢へ避難するも不登校となり、やがて社会問題を意識するようになった中村広太郎さん(「J-one」5号登場)の企画する勉強会「根底からこの社会の仕組みを変える新しい構想vol.2」が7月20日(土)、金沢市内にて開かれます。
社会について、ちょっと考え始めたい方、ぜひご参加ください。
「J-one」も販売されます。
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『根底からこの社会の仕組みを変える新しい構想 Ver.2』
2013年 7月20日(土)@香林坊窟 入場無料
18時開場〜19時開始
(入場料の代わりに1人1品持ち寄り、スナック菓子でも可、お茶はこちらで用意します)
*会場の都合により、定員に達した場合は閉め切らせていただきます。ご了承ください。
詳細・参加申し込みはfacebookイベント・ページをごらんください。
https://www.facebook.com/events/386906131410125/

もうマスコミのせいにしません
もう政治家のせいにしません
もう誰かのせいしません
もう諦めたりしません

私たちに残されたものは、想像力という武器です
専門的な知識や、学問を必要としなくても私たちは未来について語ることは出来るはずです。
他人任せにしてきたこの国の政治や社会について、少しゆるめに、ゼロから語り合うことを目的としています。
今の総理大臣て誰?から始めるくらいのつもりです。
今回は参院選挙の各党の動向・情勢分析、ベーシック・インカム**という考え方などを交え、10年後・20年後の未来について考えてみようと思っています。

「ぜんぜん、政治とかわかんないけど、なんか漠然とおかしいと思う」
「みんな政治とか選挙とか興味ないっぽいけど、実はちょっとだけ気になる」
という方は是非!

*今回は、講師の方や政治・経済に詳しい方などあえて御呼びしておりません。
今の総理大臣て誰?くらいの感じでも、未来についてどうあるべきかを語ることは出来るはずです。
細かいことを気にせず、なんでも喋ってみようという企画です。
専門的な議論や、細かい政策についての善し悪しを詰めるよりも「漠然とした何か」をいかに語るかを大事にしたいと思っていますので、その点ご了承くだされば誰でも参加可能です。

中村広太郎(なかむら ・こうたろう)
長野県出身。中学1年の時、阪神淡路大震災で被災し金沢へ。現在、一個人としてベーシック・インカムを啓蒙。社会的弱者も生きやすい社会について考えるようになったのは、小学校の時に難病指定された病氣で足が不自由になって手術で治るまで特殊養護学校(現在の特別支援学校)の小学校と中学校に一時通っていて、障がいのある子達を身近に見て来た事が大きい。

阪神淡路大震災:1995年(平成7年)1月17日午前5時46分、淡路島沖の明石海峡を震源にM7.3の直下型大地震が発生し、神戸市で震度7を観測。阪神高速道神戸線の高架が崩落した。
取材メモ:「J-one」5号の原稿を書いた翌朝の4月13日午前5時33分、淡路島付近を震源に震度6弱の地震が発生。大きな被害はなかったのが幸い。災害を前提とした社会意識の変革が求められる。

**ベーシック・インカム(基礎所得保障制度):国が社会的公正の下に最低限度の生活費を国民ひとりひとりに無条件に一律給付する事により、現行の社会システムを見直し富の再分配を行う制度。単発的な給付でなく永続的に支給されるのが特徴。未だ完全実施した国がない「全く新しい社会概念」でもある一方、新自由主義の社会福祉を切り捨てた「小さな政府」に陥る危険性もあり、実現させるには多くの議論を重ねた上で社会を民意に取り戻す必要がある。

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3/10「今 伝えたいこと(仮)」@ユニセフのつどい(神戸)

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【3.11号表紙について】印刷された現物とは異なります。違法コピーが氾濫し、不適切なサイトにも画像がアップされていることが看過できなくなったため、ネット掲載用に差し替えてあります。ご了承の上、引き続き禁転載にご協力ください。
→3.11号詳細を見る。

初の地元公演を終えた相馬高校放送局「今 伝えたいこと(仮)」、今月16日/17日の東京公演へ向けて更なるバージョン・アップに取り組んでいる最中です。西日本の方々でご覧になりたい方、生の舞台ではありませんが、3月10日(日)に神戸で行われる「ユニセフのつどい 世界のともだちと心をつなごう~ひろげよう みんなの笑顔~」にてDVD上映会とアフター・トークが行われます。
また、交流ブースには「J-one」次号(5号)に登場予定のカンベンガ・マリールイズさんが主宰するNPO法人「ルワンダの教育を考える会」が出店しています。そちらもぜひお立ち寄りください。

当日、会場では「J-one」3号をリニューアルし「今 伝えたいこと(仮)」の宮城上演版シナリオを掲載した3.11号をはじめ、1〜4号まで販売されます。定価500円のうち、200円が相馬高校放送局の上映活動費へと手渡されます。

「ユニセフのつどい 世界のともだちと心をつなごう~ひろげよう みんなの笑顔~」
日時:2013年3月10日(日)10:15~15:00
会場:コープこうべ生活文化センター 2階ホール
参加費:無料(要申込)
詳細・申込先は兵庫県ユニセフ協会のホームページをご覧下さい。

第1部 10:15~12:30
オープニング ようこそルワンダ、ケニアへ
交流ブース 世界中と、日本中とつながろう

第2部 12:30~15:00
コーラス 神戸大学附属中等学校住吉校舎合唱部
募金贈呈式
福島県立相馬高校放送局制作「今 伝えたいこと(仮)」DVD上映とトーク

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あだたら高原に緑萌える

ほんの1週間余り前まで残っていた根雪が溶けていた、福島県二本松市のあだたら高原。芽吹いた緑の草原が目にまぶしい。
そう思うのは、長い冬の間、あるいは福島の状況から「生命感」が意識の外に押し流されていたためか。
この辺りは、二本松市街からクルマで20分程度の距離だが、空間線量がぐっと低く首都圏並みだったものの、雪解け水が流れる水路周辺は0.49μSv/h。
静かに異常な空間が広がる。雨に濡れた裸樹の群れに選んだBGMは、もちろん「ツイン・ピークス」。

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福島と生きる(3)

飯舘村役場前に設置されたモニタリングポストはシンチレーション式でγ線のみ計測。β+γ合算で計測のウクライナ製RADEX RD1503は少し移動するだけで大きく数値が変化するが、これだけ違うとは。

2月5日より福島へ取材。東北道の走行時及びパーキングエリアでの線量は、昨年、落葉後に線量が落ちたような印象があったが、改めて見比べてみるとそれほどの変化でもない。
フォールアウトが少なかったと思われる須賀川IC通過時は0.19μSv/hだが、次の安積PAでは0.40に跳ね上がり、車外に出ると0.65と1.25と依然高いが、雪の上は0.75に下がる。これは福島県災害対策本部でも見解を示している「積雪が放射線を遮っている」通りだった。
http://www.minyu-net.com/news/news/0214/news6.html

飯舘村役場前に設置されたモニタリングポストのγ線計測値は0.62μSv/hを示していたが、これは雪に遮蔽された状態の「空間」線量であって、雪解け後の数値はぐっと上がると思われる。

相馬市にある某高校に設置されたモニタリングポスト、γ線で0.35μSv/hを表示。一方、β+γ合算計測のRD1503は0.39、この後、0.41に上昇。

(某高校にあったモニタリングポストの数値0.35に対して、β+γを合算計測するRADEX RD1503が0.41を示した比率1.17倍からすると、γ0.62に対してRD1503は0.73程度のはずだが、1.45とぐっと高い数値を計測。表示だけからすればβ線が0.83で、空間では30cm程度しか飛ばないβ核種がうようよ浮遊している事になる。シンチレーション式の本格サーベイメーターを持参して各モニタリングポストを検証してみるのも興味深い)

放射線について言えば、首都圏も安心していられない。所によるが神奈川・東京三多摩地区で0.13~0.15の公園で子供がマスクなしで遊んでいるのを見かける。2~3時間は外で遊ぶとすると、合算で0.30近くなり、福島中通りで1時間外にいるのと変わらない被曝量になる。福島の子供たちはマスクをしてなるべく屋内にいるようにしているから、むしろマスクなしで屋外で遊んでいる首都圏の子供たちの方が被曝リスクが高いとも言える。
ただ、福島県民の中でも放射能に対する考え方がまちまちで、放射能の危険性のみならずやがて生ずるであろう放射能差別を懸念して県外避難(移住)しているケースに対して、まったく無防備で子供を少年野球のチームに入れ平氣でスライディングさせている保護者もいる。原発爆発以降、1年近く屋内で過ごした子供たちは肥満の傾向ばかりか、足下がふらつきやすいようにも見受ける。
いずれもどのような対処が正しかったのか、は、4~5年後に判明するのだろう。

福島市内は所により首都圏並みの0.15以下の地区もあるが、概ね0.40以上。首都圏にいる時は0.13〜15程度の差で「ちょっと高いな」などと氣にかけるが、0.28〜0.30を超えるとケタが上がる分、感覚がマヒするのか、あまり氣にならなくなる。相馬に抜けるため、霊山通過前に止めていたアラームをオンにする際、「ウクライナ製で0.30からアラーム設定になっているという事は、チェルノブイリ原発事故の起きたウクライナでも0.30以上は注意すべし、という事」と改めて認識した次第。
その霊山パーキングは車内0.64、車外1.59(パーキングのすぐ近くに、この高線量と雪の中でアイスクリーム屋が営業中!)。

また、首都圏の屋外0.15マイクロシーベルト毎時は、1日3.6マイクロシーベルト、1週間で25.2マイクロシーベルト、1ヶ月で108マイクロシーベルト、1年で1314マイクロ=1.3ミリシーベルトの被曝量となる。
ちなみに、JAERO(財団法人 日本原子力文化振興財団)によると神奈川県の自然放射線量は年間0.81ミリシーベルト、毎時0.09マイクロシーベルト。福島県は年間1.04、毎時0.11マイクロシーベルトだそうだ。
http://eneco.jaero.or.jp/important/radiation/radiation04.html

以下は、東北道下り車線走行時及びパーキング停車時(車内・ダッシュボード上)の空間線量。計測器はRD1503、単位はμSv/h、()は車外・地上1m。

2/5        12/1       9/27
・八王子市街
・藤野       0.14
・関越:高坂PA    0.11
・北関東道・土流原PA 0.12
・中央道:蓮田SA             0.11(0.13)
・上河内SA                0.13
・大谷PA       0.15
・矢板IC
・矢板北PA      0.15(0.24)    0.17
・西那須野塩原IC   0.25        0.42
:黒磯PA       0.25(0.45)    0.28      0.24
・那須IC
・那須高原SA     0.25(0.23)    0.14
・白河IC                          0.43
・阿武隈PA      0.24(0.52)            0.28
・矢吹IC
・鏡石PA       0.19(0.21)
・須賀川IC       0.19        0.17
・安積PA       0.40(0.65)    0.38
・郡山南IC                         0.56
・郡山IC
・郡山JCT
・本宮IC
・安達太良SA                        0.31(0.50)
・二本松IC                         0.69
・福島松川PA                        0.39
・福島西IC                          (0.50)

美しい雪景色が広がる飯舘村。RADEX RD1503は2月13日に1万円を切って最安値9800円とピーク時の4〜6分の1にプライスダウンするが、日々の時価で販売されているため14日現在10400円に。

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福島と生きる(2)

「Image.Fukushima」@福島フォーラムでの上映に合わせて27日より福島入り。

今回は雪景色の福島となったが、意外にも線量は下がっていた。

R246
溝の口 0.08〜0.13μSv/h

東北道
蓮田SA 0.11(車内)/0.13(車外)
上川内SA 0.13(車内)
矢板北 0.17(車内走行時)
那須塩原 0.42(同上)
黒磯 0.28
那須高原SA 0.24(車内走行時)/0.14(車内停車時)
須賀川 0.17(車内走行時)
安積SA 0.38(車内停車直後)/1.14〜40(芝生)/0.26(車内)

東北道走行時の測定時は下がっているのは、道路脇の広葉樹が落葉したせいか?
空間線量は低くなってはいるが、安積SAのようにちょっと芝生へ近づくと1マイクロ・シーベルト毎時(μSv/h)を超えてしまう。
福島市内は0.15μSv/hと首都圏並みの停線量地域もある一方、駅周辺の市街地では0.50〜1μ弱と概ね高め。
「除染」に期待する向きもあるが「高圧洗浄では2週間で元に戻る」、「都市部ならともかく、側溝のない農村部では道路を高圧洗浄した分、道路脇の土に移動するだけで意味がない」という声をよく聞く。

さて、30日は「Image.Fukushima」関係者で福島市内〜飯舘村〜南相馬市に抜け、放射能汚染度を視察する。
福島市内から浪江町へ通ずる国道114号・冨岡街道で20km圏まで行く。このへんはETVの「放射線ネットワーク」でも話題になった、赤宇木と重なる地区だ。
立入禁止の検問がある「つしま活性化センター」の駐車場で4.80μSv/h。検問に立つおまわりさんは1日数十μSvは被曝しながらの勤務となる。

そして、国道114号を戻り、国道399号で飯舘村へと向かうが、浪江町との境に位置する雪の残る峠道を進むと、数値は急激に上がり、なんと編集部のRADEX RD1503は上限の9.99μSv/hに達した。おそらく11〜12μにはなったと思える(ちなみに原発周辺だと本当に計測不能になり、0.00を表示)。
この急激な上昇は、政府が居住制限区域(年間20〜50mSv)に指定しているエリアを通過したためだ。

Radex RD1503は現在12,000円台に下がっている。

その後、県道12号で南相馬市へ出る。1μSv/hを超える高線量地域を1時間弱走り、だいたいは4μ以上はあったから、恐らく被曝量は2〜3μSv/hぐらいだろうと思う。
これを年間の累積被曝量に変換すると、17.52〜26.28ミリ・シーベルト。

一方、海沿いの南相馬市で20km圏内の封鎖ポイントでは0.22μSv/hと、首都圏では綾瀬程度か。
また、相馬〜福島市内に抜ける国道115号は線量がぐっと低く、アラームが鳴る事はなかった。

政府は年間20ミリ・シーベルト未満を「避難指示解除準備区域」としているが、あまりにも大雑把な分類と言える。

福島からの帰り。東北道から北関東自動車道経由で関越道に出る。車外の空間線量は0,09マイクロシーベルト毎時。いくらか待っても数値は変わらず、ただ体が冷えるばかり。
マスクなしで暮らせる有り難さをしみじみと感じた。

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「原発、ほんまかいな?」

「原発、ほんまかいな?」

本日(16日)、和光大学「異文化交流室(アジアの茶店企画)」主催で脱原発プロパガンダ作品「原発 ほんまかいな?鈴木敏明監督)を鑑賞。
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/genpatsu.html
京都の某八百屋で下町のおばちゃん二人が関西弁で電事連パンフを滅多斬りしてゆく痛快作品。このベタな展開に今をときめく小出裕章氏・大島賢一氏・田中優氏等の反原発オールスターズのコメントがインサートしてゆく。まったくの低予算を逆手にとったチープな映像に載せた「でんこ」ならぬイメージキャラ「エレ子」のフラッシュムービーも登場。内容的には初心者啓蒙だが、(昔の)NHK教育番組風の戦略は、ある種わかりやすさのセンターを狙ったキャッチーな手法といえる。

上映後は鈴木監督による講演で、日本が「輸出決定」となったヴェトナムでの状況についてトーク。なんでも原発輸出は「国際貢献」なのだという。

奇しくも16日午後、野田首相はメルトダウンして核燃料が地下に落ちていると思われるにも関わらず「冷温停止状態を確認」と事故収束を宣言。これはどう考えても国内で推進できなくなった原発を海外輸出へ切り替えるための状況作りに他ならない。
自国の国土を半永久に汚染させた原発事故も収束していない中、核廃棄処理の問題を棚上げしたまま、原発輸出を「国際貢献」と称して核処理能力を持たない国へ(そもそも自前の技術を持っていたらヴェトナムは輸入する必要がない)自国繁栄のために売りつけるとは。
日本人として実に恥ずかしい。

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