2号取材:ムスタファ・サイッド氏、福島支援ツアー

9/29、南相馬市・銘醸館にて。津波被災地を訪ねた後、即興演奏するムスタファ・サイッド氏(中)、Kyの仲野麻紀氏(左)とヤン・ピタール氏(右)。

エジプト出身のウード奏者、ムスタファ・サイッド氏が緊急来日。さっそく「J-one」2号掲載に向けて取材しました。

今回来日したムスタファ・サイッド氏は、劣化ウランの影響により盲目でエジプト・カイロに生まれた。そうした背景もあり、福島第一原発の事故を憂い私費で再来日。9月28日に福島市飯野町/五大院、29日に南相馬市/銘醸館、30日に東京・門仲天井ホールで無料コンサートが催された。ピーター・バラカン氏がラジオで取り上げた事もあり、30日の会も盛況であった。「J-one」2号では「音楽から世界へ祈りを」と題して特集を組み、このツアーを支えたネットワークにも迫ります。
詳細は2号にて。

ムスタファ・サイッド Mustafa Said
1983年、エジプト・カイロ生まれ。両親がシナイ半島に滞在した際、劣化ウラン弾による爆撃に遭遇し、被曝。兄と同様、生まれながらにして盲目になる。2004年アラブ・ウード学院修了、現在、レバノン・アントニン大学にて教鞭をとる。アゼルバイジャン、中近東諸国、欧州へ招聘される。11~12世紀のイスラーム学者ウマル・ハイヤムの詩を歌った「roubaiyat el khayama」を発表し、エジプト政府より現体制への過激な批判とみなされ監視を受ける。2010年、インターナショナル・ウード・トリオ:常味祐司(日本)、ヤン・ピタール(仏)、ムスタファ・サイッド(エジプト)として来日公演を行う。2011年1月、エジプト革命に参加した際、タハリール広場にて民衆へ独奏、エジプト革命歌がBBCアラビア語放送で流れるが、警備隊より銃撃を受ける。

さて、このムスタファ氏の受入とオーガナイズに奔走した、日本人女性のサックス奏者仲野麻紀氏とフランス人ギタリスト/ウード奏者のヤン・ピタール氏によるユニットKyのライヴ/ツアー情報をご紹介。
ウイグル民族の消え行くDNA」@横浜・似て非/チャージ2200円
2011年10月15日(土)18時~
トニー谷内氏によるウイグル核実験場のスライド映像とのコラボ・パフォーマンス。

Bala Dee/アフリカ フランス 日本 音楽の対話」
2011年10月21日(金)@和歌山市・HERON
2011年10月22日(土)@広島市・OTIS!
2011年10月23日(日)@広島県・熊野町
2011年10月24日(月)@精華大学/METRO
2011年10月25日(火)@名古屋市・TOKUZO
2011年10月29日(土)/30日(日)@富士河口町・河口湖ジャズフェスティバル
2011年10月31日(月)@静岡市・顕光院
2011年11月1日(火)@西麻布・Super Deluxe
2011年11月3日(木)@河口湖町・湖のホテル
2011年11月6日(日)@横浜市・横浜ドルフィー

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