プロフィール
酒井政秋(さかい・まさあき)◆1978年、飯舘村生まれ。高校まで飯舘で育ち、東京、南相馬を経て2006年に帰村。婦人服縫製工場に勤務、震災後に繋がった若手中心に「かすがたりの会(旧称までいな対話の会)」を協同で発足。
佐藤健太(さとう・けんた)■1982年、飯舘村生まれ。高校卒業後、2年間、仙台の専門学校に進み、南相馬の自動車屋勤務を経て、家業の2代目修行中に被災。いろいろな団体と繋がり、現在は「ふくしま会議」理事。若い世代の避難等、福島の現状を国内外に伝える。
■新しい世代に交代する時期だった
すぎた和人(J-one):ふたり揃って取材というのは?
酒井政秋:今回初めてです(笑)。
佐藤健太:震災前は会った事なかったんですよ。震災後に「飯舘ファーム」にて集まりがあって僕がお邪魔して…。
酒井:歳も4つ上で、小学校も学区が違うし。1コか2コ上で、同じ地区であれば知っているけれども、飯舘村といっても広いのでそんなに繋がりはないですよ。
佐藤:農家の文化が濃かった頃は、横の繋がりもあったんだと思います。農作業の手伝いとかで人の貸し借りとかあったでしょうし。うちら、もう勤めていたので。
すぎた:元々の仕事は?
佐藤:僕は自営業で。実家が会社やっていて、テトラポットの型枠を扱っていました。
酒井:僕は、小宮地区で友人の親が経営していた「(有)小宮ソーイング」という、婦人服の縫製をやっている工場でした。一応、工場長として…2010年からかな(笑)。せっかくこれから村とコミットしてやって行こうかという矢先に震災が起きて。
すぎた:新しい世代が動き出そうとしていた時期だった?
佐藤:周りを見ても先輩が帰って来て農家継ぐとか、会社継ぐとか。俺も7年ぐらい勤めて実家に帰って来て、そろそろ定着する事を考えて行かなければと飯舘で愉しむ事を模索して、商工会とか消防団とか地域関係も出来て来て、ようやくいろんなものにチャレンジ出来る状況に少しづつ状況が整いつつあった時期で。
酒井:ちょうど団塊の世代が60過ぎて、その世代交代の時期だったのかなと思いますね。2010年、11年は。
佐藤:30代、40代に引き継ぎが為される時期で、飯舘の中だけじゃなくて商工会が川内村とか葛尾村とか三つの村で何かしてみようとか、双葉とか浪江とか、ちょっと離れているけれど仲の良い奴らと地域を繋いで行こうかとか…。震災直後、津波が来た時に双葉の人達が飯舘に避難したいというか「次の場所は飯舘だなあ」と話をしていたみたいで関係性が上手く出来て来ていたんです。
(以下は、「J-one」7号をご覧下さい)
◇お知らせ◇
本日4月2日、ティベットと南相馬に通い続け、サポートを続けている渡辺一枝さんのトークの会「福島の声を聞こう!」が10回目を迎え、酒井政秋さんが登壇します。仮設住宅をまわり傾聴ボランティアを重ねながら、世代を超えた村民同士の対話の場「かすかだりの会」を協同で発足し、飯舘村のこれからを模索している思いについて話して下さいます。飯舘村に関する生の声をお聞きになりたい方、ぜひご来場ください。
渡辺一枝トークの会 福島の声を聞こう! vol.10
日時:2014年4月2日(水)午後7時(開場 午後6時30分)
会場:セッションハウス・ガーデン(東京都新宿区矢来町158/2階)→アクセス
参加費:1500円(*被災地への寄金となります)
申し込み:名前・人数等を下記主催者までご連絡ください。
主催・問い合わせ先:セッションハウス企画室(tel 03-3266-0461)
http://www.session-house.net
「J-one」チャンネルを作成しました。どうぞ、ご覧下さい。
https://www.youtube.com/channel/UC38CW98y49XuZhUzzRfpTfw
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*「J-one」次号発行の為に年間購読サポート会員募集中!
年4冊+送料で2720円(7号より600円×4冊。メール便80円×4回:ゆうちょ銀振込)
本誌定価600円の内、福島支援に役立てて頂けるよう1部100円の活動支援金を設定しています。「J-one」編集部までメールにてお問い合わせください。
また、本誌販売にご協力頂ける方、協賛公告のスポンサー(ひと口5000円〜)も募集しています。ご協力をお願い致します。
取扱いショップはこちら
オンライン決済+メール便速達をご希望の方、下記提携ショップをご利用ください。
ヤフー!ショッピング(Tポイント獲得・利用可)
楽天市場(スーパーポイント獲得・利用可)
「J-one」トップ・ページへ
facebookのJ-oneページもよろしくどうぞ。 http://www.facebook.com/J.one4U